【心療内科Q/A】「『ワーキングメモリー』って何なのでしょうか?」【大人の発達障害】

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

近年、発達障害への注目が増してきたことに伴い、耳にされることが増えた言葉の中に「ワーキングメモリー(作動記憶)」があります。

 

これは「記憶の一時的な受け皿(テーブル)」のようなものだと考えて頂くと良いでしょう。

 

皆様も実際に作業テーブルを使って物を整理されたり、片づけをされたりする際、

作業テーブルが広ければ広いほど、物の整理や片づけには便利で快適であることは言うまでもないでしょう。

そのような作業テーブルが脳内にもあると想像してみて下さい。

 

発達障害の中でも、特にADHDの方やその傾向をお持ちの方は、

この脳内にある作業テーブルがやや狭いという特性を持たれています。

 

つまり、一度に沢山のことを口頭で指示されてしまうと、

脳内の作業テーブルがいっぱいになってしまい、

記憶しておかなくてはいけない内容が、テーブル(=記憶)からこぼれ落ちてしまって、

結果として「忘れてしまう(記憶しそこねてしまう)」という事態が引き起こされてしまうのです。

 

ADHDの方のお困り事としてよく挙げられている

「忘れ物が多い」「提出物の期限を失念してしまう」「物の置き場所が分からなくなる」

といったお悩みは、実はこのワーキングメモリーという脳の作業テーブルの狭さに由来しているわけです。

 

 

では、そのような場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?

 

皆様は、実際に作業するテーブルの広さが足りない時、どのような工夫をされているでしょうか?

きっと、まず最初に挙がるアイディアとして「外付けのテーブルを買う」というものがあることでしょう。

 

それを私たちの脳内のワーキングメモリーへの工夫として置き換えて考えてみますと、

次のようなアイディアが出てくることでしょう。

 

 

メモ、手帳、スマホ、ホワイトボードなどをご自身の“外付けのテーブル”として使う(→すぐに記録することで、頭の作業テーブルの容量が空きます!)

タイマーやアラーム、リマインドメールなどを駆使する(→“覚えておきたい時間”を一度手放せることで、頭の作業テーブルの容量が空きます!)

いつも一緒に使うような物はできるだけ「セット」にして纏めておく(→例えば、「定期券と鍵はチェーンで繋いでおく」といった工夫で、記憶の手間が一つ省け、頭の作業テーブルの容量が空きます!)

 

 

もちろん、より具体的かつ個別的な対策を立てていくことも可能です。

当院では、ADHDをはじめ、発達障害やその傾向をお持ちであることで、

お悩みをお持ちの方々への心身両面からのサポートを行っております。

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願いいたします。

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