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【心療内科薬紹介】「相加作用と相乗作用の違いはなにですか?」【漢方】

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)でございます。

当院にご興味下さり、誠にありがとうございます。

 

 

 

Q:「相加作用と相乗作用の違いはなにですか?」

 

 

 

A:漢方薬の生薬構成の考え方で、相加作用は単に各生薬の効果が出るもの、相乗作用は単に組み合わせた以上の新たな作用のことを指します。

 

 

 

漢方薬は、「なんとなく体に優しそう」というイメージもあり、とっつきやすいところがメリットかと思います。

どうしても味が苦いのと(これも漢方によりますが)、基本的には粉であることを乗り越えていただけるのであれば、治療の選択肢の1つになると思います。

漢方薬は、保険収載(保険適応されるもの)されているものだけで100種類以上あり、心療内科、精神科といったメンタルの領域で有名な漢方もいくつもあります。

 

 

生薬を2種類以上組み合わせたものを漢方薬と言うわけですが、組み合わせた際の効果が単に各々の生薬の効果に過ぎない場合は、相加作用と言います。

これは西洋医学の基本的な考え方と同一です。

一方、組み合わせた際の効果が1+1=3のように、効果が強まったり、新たな効果が得られることを相乗作用と言います。

逆に、かえって弱くなり得ることもあり、それを相殺作用と言います。

まったく別の作用が生じる場合は、方向転換と言います。

 

 

なお、1つ2つの組み合わせの作用をすべて理解、覚えることは人間では到底不可能であり、その必要性もありません。

それよりも患者さんの症状から、漢方医学で言うところのどの時期に相当するのかなどを見極め、それに該当する漢方薬を処方した方が実践的です。

 

 

ご興味のある方は、診察時にご相談ください。

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)をよろしくお願いいたします。