【心療内科薬紹介】「四逆散とはどういう漢方ですか?」【漢方】

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)でございます。

当院にご興味下さり、誠にありがとうございます。

 

 

Q:「四逆散(しぎゃくさん)とはどういう漢方ですか?」に、お答えします。

 

 

A:漢方のトランキライザー(安定剤)とも言われ、イライラ、不安、気分の上下、胃腸症状に効きます。

漢方の名医である和田東郭は、この処方を愛用しており、「希代の霊方たり」と称賛していたといいます。

 

漢方薬は、「なんとなく体に優しそう」というイメージもあり、とっつきやすいところがメリットかと思います。

どうしても味が苦いのと(これも漢方によりますが)、基本的には粉であることを乗り越えていただけるのであれば、治療の選択肢の1つになると思います。

漢方薬は、保険収載(保険適応されるもの)されているものだけで100種類以上あり、心療内科、精神科といったメンタルの領域で有名な漢方もいくつもあります。

 

 

四逆散は、漢方のトランキライザー(安定剤)とも言われ、イライラ、不安、気分の上下、胃腸症状に効きます。

漢方の名医である和田東郭は、この処方を愛用しており、「希代の霊方たり」と称賛していたといいます。

 

エキス製剤の番号は35番です。

 

四逆散は、柴胡剤の1つとして分類されます。

柴胡剤とは、柴胡が入っている方剤(処方)を言います。

柴胡(さいこ)は生薬の1つで、漢方薬を知るうえで大変重要です。

セリ科のミシマサイコ、またはその変種の根です。

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Wikipediaにもあるように、この学名の由来はまさに日本で、ミシマとは現在の静岡県の三島に由来します。

ただ乱獲が原因で、現在日本原産のものは少なく、輸入が多くなっています。

効能は、配合によって異なり、大変幅広いのですが、特に精神領域において、疏肝解鬱といって、肝気気滞を開通させる効果があります。

目印は、肋骨の下の痛み、苦しみ、圧痛で、これを胸脇苦満(きょうきょうくまん)と言います。

特に右側の肋骨の下には肝臓がありますので、柴胡は肝臓に作用して、その痛みをとり、滞っていた気の流れを開通させ、精神安定を目指すわけです。

解毒作用とも言え、体質改善にもつながります。

西洋医学の病名で言うところの、肝機能障害、肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆石などの肝臓の疾患に始まり、肋膜炎、膵臓疾患、肺疾患、リンパ腺炎、そして、胃酸過多、嘔気、嘔吐、食思不振、精神不安、不眠症などの精神領域まで、幅広く用いられます。

 

 

四逆散は、その名の通り、四逆に対する処方です。

四逆とは、四肢厥逆(けつぎゃく)のことを指します。

陽気(気力、エネルギー)が内側に抑圧されこもることで、気が四肢(手足)に十分に届かず、四肢が冷たくなっている状態です。

 

原典である、傷寒論・小陰病篇には、次のような記載があります。

「少陰病、四逆。その人あるいは咳し、あるいは悸し、あるいは小便不利し、あるいは腹中痛み、あるいは泄利下重の者は四逆散これを主る。」

 

肝気鬱結(抑うつ、不安、イライラ)があり、肋骨の下が痛い、苦しい、みぞおちが苦しい、おなかが痛い、下痢している、といった状態に用いられます。

漢方の名医である和田東郭は、この処方を愛用しており、「希代の霊方たり」と称賛していたといいます。

 

ご興味のある方は、診察時にご相談ください。

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)をよろしくお願いいたします。

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